読書「メモの魔力」

今回は「メモの魔力」をアウトプットします。

 

この本を買った理由

「見返してわかりやすい、ノートのとり方を知りたい。」

「メモに魔力があるのであれば、何なのか興味があった。」

 

実際読んでみて得たものは大きかったです。

  • ノート整理術が理解できた。
  • 色使いで、文章の重要度がひと目でわかりやすくなった。
  • 記号の意味をルール化、何を記したものかひと目で分かるようになった。

 

これでも十分な読書成果ですが、更にためになったことがあります。

  • メモを取りながら要点の抽出ができるようになった。
  • メモは取ったほうがいい程度に思っていた。→メモを取らなければ、自己成長やビジネスのチャンスも逃す。
  • 抽象化と転用の、思考の重要性を知った。
  • 自己分析により、自分の性格や大切なものが理解でき、なぜそうなったのか、その過程も知ることができた。

 

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

 

 

メモによって鍛えられる5つのスキル

  • 【知的生産性の向上】イデアを生み出せるようになる。たくさんの情報を脳で保存せず、メモで保存することによって、脳を有益な情報を生み出すことのために使うことができる。
  • 【情報獲得の伝導率向上】人はメモをとらないと忘れてしまう。より多くのメモが取れるようになれば、情報を振り返ることができ「素通り」しなくなる。
  • 【傾聴能力の向上】話を聞く姿勢が良いと、相手はもっと話してくれる。だから「より深い話」を聞き出せる。
  • 【構造化能力の向上】話の骨組みがわかるようになる。話の内容を適切にフォルダー分けしながらメモし、全体を把握する能力のこと。ここ重要だなぁと思った!→構造化の過程で、本来は相手から出なかった情報も引き出せるようになる。
  • 言語化能力の向上】曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになり、説明力も向上する。

 

 メモは姿勢

日々、あらゆる情報に対して、毛穴むき出し状態で、身の回りのあらゆる情報にアンテナを張り、そこから何らかの知的生産を行う意識を持つ。このたゆまぬ知的好奇心と、知的創造に対する貪欲なスタンスこそが、メモ魔として最も大切にすべき基本姿勢である。

 

では、実際にどのようにメモを取るのか、図も交えて説明していきます。

 

前田流メモのとり方のポイントをまとめるとこうです。

  • ノートは見開きで使う。
  • 書き込む場所が狭いと、思考が窮屈になる。
  • 左ページに左脳的な「事実」
  • 右ページに右脳的な「発想」
  • メモを取ると左ページばかり埋まる。すると右側の空白が気になってそれを埋めなくてはならないと言う、強力な潜在意識を持つ、その心理的特性を利用する。

 

そして、前田式メモ術の工程は「①ファクト→②抽象化→③転用」の3点です。

①インプットしたファクトをもとに

気づきを応用可能なすぐに抽象化し

③自らのアクションに転用する

 

図を見ながら読み進めると、イメージしやすいと思います。

f:id:hmhmhy:20190610115002p:plain

 

 左ページは「ファクト」、つまり客観的な事実を描きます。キーワードを書いたら、それに丸をして、関連ワードを周りに書いていくのもオススメ。中心となるキーワードから枝を広げるように、思いつくことを書いていくと、単に箇条書きにするよりも、発想が自由に広がりやすく、思考の整理もしやすくなります。

 構造化、言語化の力をより伸ばしたいのであれば、左ページの5分の1位のところに縦線を引いて「標語」のための列を作ると良い。ファクト欄に書いたところをグルーピングして、「要は何の話か」と言うエッセンスを一言で表現してみたり、そこにレトリックをきかせて、キャッチーなネーミングをしたりしていきます。

 

 右のページは、知的生産メモの重要箇所であり、クリエイティビティが最も発揮される部分です。右ページは、半分に分けて使います。左ページのファクトを見つめ、そこで描かれている具体的な内容を「抽象化」します。左ページに書いた内容から、抽象化すべき要素を見つけたら、そこから右ページに矢印を引っ張って、転用先を考え書き出す。少し難しいが、抽象化した気づきを別の何かに適応して実際に行動を変えるため、右ページの右側には「転用」の要素を書いていくのです。「〇〇と言う心理・命題を受け、これをこう書いてみよう」と言う、実際のアクションにつながる粒度まで落とし込むことが重要です。

 

色分けについて

色分けの軸としては「主観または客観」と「重要度」に分けると良いです。

  • 黒は普段遣い
  • 緑は主観
  • 青と赤は客観
  • 青はやや重要なこと、引用、参照
  • 赤は最重要なこと

 

記号の使い分け

記号に法則をもたせれば、瞬時に目的がわかるので活用するべきです。

色分けでは赤が重要とわかりますが、読まなければどうすべきかわかりません。

そこで記号は次の意味をもたせれば便利です。

①種別(★仕事・☆プライベート)

②行動(◎すぐ行動・○深く掘り下げるべきだ)

 

最後に

本書には「抽象化」など、説明なしに理解しにくいことをかなり丁寧に、例題も添えて説明しています。より理解を深めたい方は本書をご覧ください。

 

以上で「メモの魔力」のメモの効果とポイントについての説明を終わります。

ご感想いただけると今後の参考にさせていただきます。

ご覧いただき、ありがとうございました。