読書「東大作文」No.2【完結編】 伝える力と地頭力がいっきに高まる

「東大作文」から学んだ手法の残りすべてをアウトプットします。実用性を重視したいので、なるべく短くわかりやすく、今回は図も用いて作成していきます。

 

すべて読み終えて感じたことがあります。

「本を書く人って、こういう論理と手順で書いているんじゃないかな。ということは、自分でもこの手順どおりに文章を考えたら、本を書けようになるかもしれない。」いろんなツッコミが聞こえてきそうですが、「東大作文」を読んだことにより、文章が下手で悩んでいた私がこんなことを感じること自体に驚いています。しっかりアウトプットして、今後に活かしていきます。

 

この本はこんな方へオススメします

  • 相手に「結局なにが言いたいの?」と言われたことがある方
  • 相手に共感してもらえる文章やブログを書きたい方
  • 文章の作り方を論理的に学びたい方
  • 本や論文を執筆したい方
  • 東京大学を受験される方(回答文の書き方について説明しています)

 

「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

 

 

文章を作るための工程をご確認ください。

「あとがき作り」書く目的と伝えたい主張を明確にする

「ルート選び」主張をどう表現するかを決める

「1人ディベートツッコミ作り・譲歩作り・インパクト作り

「枝葉切り」不要な文章を探し、剪定する

 

前回のおさらいです。

「あとがき作り」

「あとがき作り」とは、カーナビでいう「目的地を決める」作業です。

  主張作り(私はこれを伝えたい)

  目的作り(そして、こういう結果に結びつけたい)

 

 

 

「ルート選び」

「ルート選び」とは、カーナビでいう「ルート選び」。「あとがき作り」で決めた「目的地」まで、どういう文章で表現するのがベストか、次の3つのなかから決め、文章を書くわけです。

同格型:主張を何度も言い換えながら繰り返し語る方法で相手にわかってもらう

因果型:原因となる事実を並べていき、最後に自分の主張をする

対比型:2つを比較しながら自分の主張に帰結させる

 

ここからは、文章をより良くするテクニックをご紹介します。

「1人ディベート

「1人ディベート」とは、読み手が疑問に思うことを文章に入れ、説明することによって相手により理解させるテクニックです。

 ツッコミ作り:批判されそうなポイントを予め予測。「本当にそうなの?」「この場合はどうなの?」「デメリットの方が多いんじゃないの?」などツッコミ文を入れる。

 譲歩作り:先に作った「ツッコミ」に対し、「たしかに、そういう意見も多いと思います。」「もちろん、昔はよくそう言われていました。」など、一旦譲歩する。

 インパクト作り:結論を断言する。「しかし今年になって、こういう研究結果が発表されました。だからこうなんです。」

  

 

「枝葉切り」余分な文章を切り落とし、読みやすい文章を作るテクニックです。

著者は文章を「木」にたとえています。

「根」は「文章を書くことで、どういう結果を得たいのか。」すなわち目的です。

「幹」は主張です。

「枝」は「幹」を理解させるための文章

「葉」は「枝」に説得力をもたせる文章

「花」は質問など、相手の興味を引く文章

 

イメージしやすいように、図解に挑戦してみました。

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ここで大事なことは、これらはお互いがくっついること。「文章がつながっている」ということです。文章を書いたら、最後に見直しをしてください。もし「つながっていない文章」や「重複する文章」があれば削除して、文章を完成させます。

 

 

以上で「東大作文」の解説を終わります。

ご覧いただき、ありがとうございました。