読書 稲盛和夫「生き方」を読んで共感したこと

稲盛和夫「生き方」

 

私は「人生」について悩んでいます。

 

自分の人生は、このままでは満足のいく結果にはならない。

そのためには、今を変えなければならないという、漠然な思いを

具体的な行動に、変換しないといけない。

 

 

行動を妨げる、さまざまな雑念を取り除き

考え方・行動を改めるための指針が、得られるかもしれない。

そういう想いで購入しました。結果、とても参考になりました。

 

 

 

 

この本を読んで、共感したこと

 

 

 人生や仕事の結果=考え方×熱意×能力

この方程式は、社内研修でも引用していていました。

最も注意が必要なことは「考え方」。 100から-100まであるという点。

いくら熱意があり、能力があっても、考え方が非道徳的であれば

結果はマイナス。良いことに反して、幸せにはなれないと説いております。

 

 

求めた者だけが手に入るという天性の法則

過去に、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」も読みましたが、行動しませんでした。心底理解できなかったのだと想います。今回「生き方」を読んで、この法則を信じることができたことが、一番大きいと感じています。

ことを成そうと思ったらまずこうありたい、こうあるべきだと思うこと。それも誰よりも強く、目が焦げるほどの熱意を持って、そうありたいと願望することが、何より大切になってきます。「生き方」

 

 

利他の心

利己的な考えを捨て、他人の利益を優先する考え方で行動すれば、何事も必ずうまくいくというものです。

 

 

以下を行動指針にして、人生を豊かなものにして行けるよう、努力していきたいと思います。

  • 常に前向きで、建設的であること。
  • 感謝の心を持ち、みんなと一緒に歩もうとする協調性を有していること。
  • 明るく、肯定的であること。
  • 善意に満ち、思いやりがあり、優しい心を持っていること。
  • 努力をおしまないこと。
  • 利己的でなく、利他の心をもつこと。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

「たった1秒で仕事が片づくエクセル自動化の教科書」は、プログラミング言語VBAの本でした

エクセルを使った仕事で、何時間もかかる作業が

たった1秒で片づくとしたら、すごくないですか?

「使えるようになりたい!」と思い、購入しました。

 

 

この本は、プログラミング言語VBAが初めての私でも

とてもわかり易かったし

使えるようになると、すごく便利だと思うので

紹介します。

 

 

 

 

 目次

 

 

エクセルの自動化で、できること

エクセルのシートや、複数のエクセルBOOKとの間で

コピペや編集ができたり、新たなシートやフォルダ作成まで

ワンクリクで、できるようになります。

「マクロ機能」のスゴイやつ、といったイメージです。

 

 

 

エクセル自動化の仕組み

この本は、プログラミング言語VBAで、命令文をつくるための教科書です。

 「マクロ」の登録は、実際に行う動作を記憶させることで、作成することができ、プログラミング言語を覚える必要は、全くありませんよね。

実は、「マクロ」の命令文は、プログラミング言語VBAで、構成されていたんです。

記憶させた動作を、VBAの命令文に、自動で変換してくれていた、というわけです。

 

 

マクロとVBAについては、ウェブ上でも多数紹介されていました。

office-hack.com

 

 

VBAは、日本語に訳しやすい(例文1)

わかり易いといった理由は、日本語に訳しやすいという点です。

実際にVBAを日本語に訳してみます。

 

 

 

例1)を、読み解いてみよう

例1)range("a1").Copy
range("a2").PasteSpecial Paste:=xlPasteValues

 

上記コードは、よく使用される「コピーして、値で貼り付ける」の命令文です。

 

 

 

1行目を解説します。

krange("a1") は、「A1セル」のことです。

. は、「の」と読みます。

文章がつながるよう「を」や「に」に変えてもかまいません。

Copy は、「コピー」です。

文章を繋げると「A1セルのコピー」と訳すことができます。

 

 

 

2行目の解説です。

range("a2"). は、「A2セルの」

PasteSpecial は、「貼り付け」

Paste:=xlPasteValues は、「貼り付け条件は、値で」

 

文章を繋げると「A2セルの貼り付け。条件は、値で」と訳すことができます。

 

 

 

例1)のVBA

「A1セルをコピーして、A2セルへ値で貼り付ける」

と訳せます。

どうです?単語はともかく、文法はわかり易くないですか。

わかり易いということは、書きやすいということに、繋がると思います。

 

 

 

VBAは、日本語に訳しやすい(例文2)

例2)を解説します。

例2)MkDir ThisWorkbook.Path&"¥"&range("A1).Value

 

 

MkDir は、「新しいブックをつくる」

ThisWorkbook. は、「このワークブックの」

Path は、「フォルダ」

&"¥"& は、「~の中の」

range("A1). は、「A1セルの」

Value は、「値」

 

文章を繋げると

「新しいブックを、このワークブックの、フォルダの中につくる。

A1セルの値を、タイトルにする。」といった感じです。

 

 

 

コードは、その都度調べればいい

本書には、巻末には索引があります。

わからないことを、素早く調べることができるので

難しいコードを覚えなくても、VBAを組むことができます。

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私がよく使うのは

範囲を選択してコピー、値でペースト、VLOOKUP、繰り返し処理です。

ということは、たくさんのコードを、覚える必要がないということです。

この命令文を、1つづつ、根気強くコードを書けば良いというわけです。



 

いかがでしたでしょうか?

実際に、VBAを組むのには、時間がかかると思いますが

その威力は、計り知れません。

頑張って、挑戦したいと思います。

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

ビックカメラの「売らない店舗」とは、いったいどんな店舗なのか、気になったので行ってみました。

ネットショッピングは、手軽でいいですね。

しかし、いざ購入したら「期待通りのものではなかった」

そんな、くやしい経験をされた方は、多いのではないでしょうか。

 

「もう失敗したくない」

 

散々失敗した私は、ネットで購入するまえに、お店で「見て・触れて」確かめるようにしています。そして、買うと決めたら

 

ポイントがどんどん貯まる!楽天

とにかく安い!カカクコム

明日には届く!アマゾン

 

と、ネットで一番オトクな購入方法を探します。

重たいテレビも、家まで運んでくれるし、楽ちんですね!!

 

しかし、お店側はたまったものじゃない。

このままでは、お店は売れなくなり、どんどん潰れるのではないでしょうか。

 

日経新聞に、気になる記事がありました。

「売らない店舗」続々

ビックカメラやイケア

実物認証の場、通販誘導

 

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「売らない店舗」いったいどんな店舗なのか

とても気になったので、八尾市のビッグカメラ.comへ行ってみました。

 

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店舗へ行った感想はこうです。

  1. 商品のほぼすべてを、手にとって、動作確認できます。(バリカンには、頭髪が付着していました。だれか実際に使ったようです、、、)
  2. 展示品がズラリ!在庫らしい箱は、ほとんどありません。
  3. 価格は、ビックカメラ.comと同じ。webサイトへ誘導するQRコードが、店内に多数。
  4. お菓子や飲料、家庭洗剤なども扱いっており、品揃えは、薬局の薬だけ置いてないって感じです。なので、家電を買う予定がなくても、入りやすいです。

 

良かった点

例えばイヤホン。私は、昔買ったSONY製イヤホンは、耳の穴が痛くなるので、今は使ってません。この店では、全ての商品を試装着できるので、耳の感触まで確認できるのは、いいと思いました。自分のスマホに装着すれば、音質も確かめることができそうです。

商品の価格は、ビックカメラ.com価格でした。余談ですが、プライスカードは電子式で、価格変更は、本社の遠隔操作で、可能だそうです。スゴイですね。

 

 

残念だったのは、、、

イヤホンコーナーにウェットティッシュでも置いてくれれば、試装着しやすいですね。

ポータブルスピーカーは、電源が入っても音はならない、意味不明な状態でした。

他には、商品の全てが、コンセントにつながっているわけではないので、例えば、掃除機を試したい場合、店員さんをいちいち呼ばないといけない、煩わしさがありました。(勝手に試そうとしましたが、コンセントがどこにあるのか、わからなかったです。)

 

 

まとめ

日経新聞記事

「ネット通販で買い物する人も、8割が事前に商品を確認している。」

「顧客は口コミを見て、買う傾向にある。」

 

「売らない店舗」とは?家電量販店の新たな挑戦は

  • 商品を手にとって確かめられるよう、ショールームの役割を強化。
  • 店頭でも販売するが、在庫がない場合は、後日配送される。
  • 店内至るところに、QRコードを表示し、自社ウェブサイトへ誘導。
  • 店頭価格とWEB価格が同じだから、煩わしい価格交渉をしなくて済む。
  • ウェブサイトでは、口コミを見て、リアルな情報を入手することができる。
  • また、ウェブサイトでは、商品比較がしやすいので、いちいち店員さんを呼ばなくて済む。たとえば、2種の掃除機を、スマホ画面の左右に表示し、細かなスペックまで比較できるよう、工夫されている。

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各社、新たな試みが続々

大手家具販売のイケアは「郊外に巨大店舗」が主流でしたが、今後は「都心にショールーム」を構え、商品は倉庫から、後日配送というような、店舗展開もおこなうそうです。

 

世の中、どんどん便利になってきますね。

ご覧いただき、ありがとうございました。

読書「瞬読」にチャレンジしてみます

私は、本を読むのが苦手です。読むのが遅いし、何度も読み返さないと理解できないしで、最後まで読み切るのに何日もかかって、感想どこじゃない。頭に残ってないし、読んだ意味がない。これではブログがかけないので、今は要点や感じたことを、その都度文字化するようにしています。効率は格段に上がりましたが、根本の「読むのが遅い」は変わりません。そこで、本書で改善できるのでは?と思ったわけです。

 

 

 

読み終えて、その内容を紹介しつつ

良いも悪いも、感じたことを書いてみます。

 

 

1冊3分で読めて、99%忘れない読書術

この本は、文章を映像として記憶する技術を習得するための、理論とトレーニング方法を紹介した本です。

 

 

簡単に理論にふれるとこうです。

通常の読書は、左脳を使い、意味を理解しながら読みますが

瞬読は、「右脳」を開発することで、可能になるそうです。

 

 

「右脳」は物事を、イメージで捉える感覚的な脳です。

「右脳」で感じた事柄を、左脳で分析し、答えを導き出していく、というのが、瞬読のスタイルと説明されています。

 

 

イメージ力を鍛えるトレーニング方法

簡単に言うと、フラッシュカードを用い、カードを一瞬だけ見て、読み取る訓練です。

ランダムに配列された、3文字、7文字、10文字を、瞬時に把握する訓練から始めます。

なれてくると、縦1行文、横1行文→縦3行文、横3行文、、、、と増やしていきます。

最初は読み取れなくて当たり前。わからなくても、次々進めることがポイントだとか。

 

 

本を読み終えた感想

本を1冊3分で読むのは、トレーニングしても無理だと思います。

 

 

しかし、全く意味がないとは感じませんでした。

レーニングを実際にやってみて、頭の情報処理速度向上に、必ずつながると直感しました。

 

 

なので、その直感を信じ、トレーニングしていく。

決意表明として、ブログにしました。

 

 

信じて継続するマインドが重要だと思うので、めげずにがんばります。

 

 

おまけ

すみませんが、これだけは、どうしても受け入れられない。

しかし、ここまでできるようになったら、人生成功間違いなしですね。


これぞ瞬読!

 

 

読書「メモの魔力」

今回は「メモの魔力」をアウトプットします。

 

この本を買った理由

「見返してわかりやすい、ノートのとり方を知りたい。」

「メモに魔力があるのであれば、何なのか興味があった。」

 

実際読んでみて得たものは大きかったです。

  • ノート整理術が理解できた。
  • 色使いで、文章の重要度がひと目でわかりやすくなった。
  • 記号の意味をルール化、何を記したものかひと目で分かるようになった。

 

これでも十分な読書成果ですが、更にためになったことがあります。

  • メモを取りながら要点の抽出ができるようになった。
  • メモは取ったほうがいい程度に思っていた。→メモを取らなければ、自己成長やビジネスのチャンスも逃す。
  • 抽象化と転用の、思考の重要性を知った。
  • 自己分析により、自分の性格や大切なものが理解でき、なぜそうなったのか、その過程も知ることができた。

 

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

 

 

メモによって鍛えられる5つのスキル

  • 【知的生産性の向上】イデアを生み出せるようになる。たくさんの情報を脳で保存せず、メモで保存することによって、脳を有益な情報を生み出すことのために使うことができる。
  • 【情報獲得の伝導率向上】人はメモをとらないと忘れてしまう。より多くのメモが取れるようになれば、情報を振り返ることができ「素通り」しなくなる。
  • 【傾聴能力の向上】話を聞く姿勢が良いと、相手はもっと話してくれる。だから「より深い話」を聞き出せる。
  • 【構造化能力の向上】話の骨組みがわかるようになる。話の内容を適切にフォルダー分けしながらメモし、全体を把握する能力のこと。ここ重要だなぁと思った!→構造化の過程で、本来は相手から出なかった情報も引き出せるようになる。
  • 言語化能力の向上】曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになり、説明力も向上する。

 

 メモは姿勢

日々、あらゆる情報に対して、毛穴むき出し状態で、身の回りのあらゆる情報にアンテナを張り、そこから何らかの知的生産を行う意識を持つ。このたゆまぬ知的好奇心と、知的創造に対する貪欲なスタンスこそが、メモ魔として最も大切にすべき基本姿勢である。

 

では、実際にどのようにメモを取るのか、図も交えて説明していきます。

 

前田流メモのとり方のポイントをまとめるとこうです。

  • ノートは見開きで使う。
  • 書き込む場所が狭いと、思考が窮屈になる。
  • 左ページに左脳的な「事実」
  • 右ページに右脳的な「発想」
  • メモを取ると左ページばかり埋まる。すると右側の空白が気になってそれを埋めなくてはならないと言う、強力な潜在意識を持つ、その心理的特性を利用する。

 

そして、前田式メモ術の工程は「①ファクト→②抽象化→③転用」の3点です。

①インプットしたファクトをもとに

気づきを応用可能なすぐに抽象化し

③自らのアクションに転用する

 

図を見ながら読み進めると、イメージしやすいと思います。

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 左ページは「ファクト」、つまり客観的な事実を描きます。キーワードを書いたら、それに丸をして、関連ワードを周りに書いていくのもオススメ。中心となるキーワードから枝を広げるように、思いつくことを書いていくと、単に箇条書きにするよりも、発想が自由に広がりやすく、思考の整理もしやすくなります。

 構造化、言語化の力をより伸ばしたいのであれば、左ページの5分の1位のところに縦線を引いて「標語」のための列を作ると良い。ファクト欄に書いたところをグルーピングして、「要は何の話か」と言うエッセンスを一言で表現してみたり、そこにレトリックをきかせて、キャッチーなネーミングをしたりしていきます。

 

 右のページは、知的生産メモの重要箇所であり、クリエイティビティが最も発揮される部分です。右ページは、半分に分けて使います。左ページのファクトを見つめ、そこで描かれている具体的な内容を「抽象化」します。左ページに書いた内容から、抽象化すべき要素を見つけたら、そこから右ページに矢印を引っ張って、転用先を考え書き出す。少し難しいが、抽象化した気づきを別の何かに適応して実際に行動を変えるため、右ページの右側には「転用」の要素を書いていくのです。「〇〇と言う心理・命題を受け、これをこう書いてみよう」と言う、実際のアクションにつながる粒度まで落とし込むことが重要です。

 

色分けについて

色分けの軸としては「主観または客観」と「重要度」に分けると良いです。

  • 黒は普段遣い
  • 緑は主観
  • 青と赤は客観
  • 青はやや重要なこと、引用、参照
  • 赤は最重要なこと

 

記号の使い分け

記号に法則をもたせれば、瞬時に目的がわかるので活用するべきです。

色分けでは赤が重要とわかりますが、読まなければどうすべきかわかりません。

そこで記号は次の意味をもたせれば便利です。

①種別(★仕事・☆プライベート)

②行動(◎すぐ行動・○深く掘り下げるべきだ)

 

最後に

本書には「抽象化」など、説明なしに理解しにくいことをかなり丁寧に、例題も添えて説明しています。より理解を深めたい方は本書をご覧ください。

 

以上で「メモの魔力」のメモの効果とポイントについての説明を終わります。

ご感想いただけると今後の参考にさせていただきます。

ご覧いただき、ありがとうございました。

読書「東大作文」No.2【完結編】 伝える力と地頭力がいっきに高まる

「東大作文」から学んだ手法の残りすべてをアウトプットします。実用性を重視したいので、なるべく短くわかりやすく、今回は図も用いて作成していきます。

 

すべて読み終えて感じたことがあります。

「本を書く人って、こういう論理と手順で書いているんじゃないかな。ということは、自分でもこの手順どおりに文章を考えたら、本を書けようになるかもしれない。」いろんなツッコミが聞こえてきそうですが、「東大作文」を読んだことにより、文章が下手で悩んでいた私がこんなことを感じること自体に驚いています。しっかりアウトプットして、今後に活かしていきます。

 

この本はこんな方へオススメします

  • 相手に「結局なにが言いたいの?」と言われたことがある方
  • 相手に共感してもらえる文章やブログを書きたい方
  • 文章の作り方を論理的に学びたい方
  • 本や論文を執筆したい方
  • 東京大学を受験される方(回答文の書き方について説明しています)

 

「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

 

 

文章を作るための工程をご確認ください。

「あとがき作り」書く目的と伝えたい主張を明確にする

「ルート選び」主張をどう表現するかを決める

「1人ディベートツッコミ作り・譲歩作り・インパクト作り

「枝葉切り」不要な文章を探し、剪定する

 

前回のおさらいです。

「あとがき作り」

「あとがき作り」とは、カーナビでいう「目的地を決める」作業です。

  主張作り(私はこれを伝えたい)

  目的作り(そして、こういう結果に結びつけたい)

 

 

 

「ルート選び」

「ルート選び」とは、カーナビでいう「ルート選び」。「あとがき作り」で決めた「目的地」まで、どういう文章で表現するのがベストか、次の3つのなかから決め、文章を書くわけです。

同格型:主張を何度も言い換えながら繰り返し語る方法で相手にわかってもらう

因果型:原因となる事実を並べていき、最後に自分の主張をする

対比型:2つを比較しながら自分の主張に帰結させる

 

ここからは、文章をより良くするテクニックをご紹介します。

「1人ディベート

「1人ディベート」とは、読み手が疑問に思うことを文章に入れ、説明することによって相手により理解させるテクニックです。

 ツッコミ作り:批判されそうなポイントを予め予測。「本当にそうなの?」「この場合はどうなの?」「デメリットの方が多いんじゃないの?」などツッコミ文を入れる。

 譲歩作り:先に作った「ツッコミ」に対し、「たしかに、そういう意見も多いと思います。」「もちろん、昔はよくそう言われていました。」など、一旦譲歩する。

 インパクト作り:結論を断言する。「しかし今年になって、こういう研究結果が発表されました。だからこうなんです。」

  

 

「枝葉切り」余分な文章を切り落とし、読みやすい文章を作るテクニックです。

著者は文章を「木」にたとえています。

「根」は「文章を書くことで、どういう結果を得たいのか。」すなわち目的です。

「幹」は主張です。

「枝」は「幹」を理解させるための文章

「葉」は「枝」に説得力をもたせる文章

「花」は質問など、相手の興味を引く文章

 

イメージしやすいように、図解に挑戦してみました。

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ここで大事なことは、これらはお互いがくっついること。「文章がつながっている」ということです。文章を書いたら、最後に見直しをしてください。もし「つながっていない文章」や「重複する文章」があれば削除して、文章を完成させます。

 

 

以上で「東大作文」の解説を終わります。

ご覧いただき、ありがとうございました。

読書「東大作文」No.1 伝える力と地頭力がいっきに高まる

今回は2019年4月に出版された「東大作文」から学んだ手法をアウトプットします。今回のブログは実用性を重視したいので、なるべく短くわかりやすく、を意識して作成していきます。

 

皆さんは人に伝わる文章力を持ってますか?私はとても苦手で、仕事でもプライベートでも、伝えたいことが伝わらなかったり、誤解を招くこともあります。先日ご紹介した「アウトプット大全」著者の樺沢紫苑さんは、その本で「文章力を上げるにはたくさん読んで書く、以外の道はなし」と言っています。そこで私は文章力のなさを改善するため読書をして、それをブログにすることにしたのです。

 

しかし、いざブログを始めたものの、苦労の連続です。私がブログを書くときは、まず30点くらいの質で文章を仕上げます。そして読み返しては修正する、これを何度か繰り返して完成させます。この手法は「アウトプット大全」に紹介されていて、「アウトプット大全」著者の樺沢さんもこの手順で執筆されているそうです。

 

でも、うまくいきません。問題点は、とにかく時間がかかること。文章がうまくまとまるときもあれば、逆に文章がつながらなくなり違和感を感じることもあります。文章を書くための技術習得の必要性を痛感しました。

 

今回はインプットの対象に「東大作文」を選びました。その理由は、タイトルも著者のプロフィールもインパクトが強烈だったからです。 この本の著者:西岡壱誠さんは、東大を3度目にして合格。その間に培った相手に伝わる文章の書き方を紹介したのが本書です。

「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

 

 

「東大作文」を読むことで、何が身につくのか?

  1. 「要約力」なにが言いたいかを短い文でまとめる力。
  2. 「論理的思考力」一本筋の通った論理を作り上げる力。
  3. 「客観的思考力」相手の立場に立って物事を考える力。
  4. 「コミュニケーション能力」自分の考えを伝え、相手の考えを読み取り、円滑に会話をするための力。
  5. 「批判的能力」自分の文章を批判的に見て、他人からの批判も想定する力。

 

では本題に進みたいと思います。

最初の作業は「あとがきを作る」です。なぜなら、最初に言いたいことを決めておかないと、文章を書き進める過程で内容がぶれてしまい「何を伝えたいのかがわからなくなる」からです。

 

「あとがき作り」の作業手順です。ここではシンプルにまとめます。

後ほど例を交えながら説明します。

 

  1. 「言いたいことを書き出す」あなたが言いたいことを、なるべくたくさん列記します。
  2. 「表現方法を決める」あなたが言いたいことを、このあと説明する4つの表現方法の中から1つに的を絞ります。
  3. 「短文に要約する」手順1で列記した言いたいことを、手順2で決めた表現方法でなるべく短く要約します。
  4. 「最も伝えたいものを1つ選ぶ」手順3で要約した短文のなかから、最も言いたい・書きたい内容を1つ選びます。
  5. 「あとがきを完成させる」下記の法則にしたがって文章を作ります。

 

では例を交えながら説明します。

【手順1】まず「主張作り」です。言いたい内容を自由に、たくさん書き出してください。例では「東大作文の内容がとてもためになったので、みんなに伝えたい」にします。

 

【手順2】次に表現方法を決めます。下に4つの表現方法からどう表現したいか決定します。

 

「東大作文読んだら、わかりやすいブログが書けるようになったよ!」というように

自分の感じたことを伝えたいなら「感情型」

 

「東大作文を要約して、わかりやすくまとめました。」というように

◇出来事や状況を客観的に伝えたいなら「共有型」

 

「東大作文を読んだら相手に伝わるブログが書けるようになったから、みんなも買って読んでほしい。」というように

◇「こうしてほしい」を主観的に伝えたいなら「要望型」

 

「東大作文には、社会人に足りない文章作成のノウハウが載っている。特に若者は読むべきではないか。」というように

◇「こうではないか?」と客観的に訴えたいなら「警鍾型」

 

【手順3】手順1で列記した「主張」を、先程決めた表現方法でなるべく「短文に要約」します。例では「共有」を選択して進めていきます。「文章はあとがきが重要」「あとがきを先につくれば文章は書きやすくなる」「論理の貫通で読みやすい文章になる」など、伝えたい「主張」を短文でたくさん書き出します。ここで書き出した一つ一つは小見出し*1として使用できます。

 

【手順4】手順3で書き出したもののなかから、最も伝えたいテーマを1つに決めます。「東大作文を読めば文章の作り方が理解できます」にします。残ったものは作文の材料として使います。

 

【手順5】あとがき作りに入ります。ここまでは自分が相手に伝えたいことを書きました。以降は相手にどうなって欲しいかを考えながら文章を作ります。ここには法則があります。

 

「感情型」→「共感」させて「理解」させることが目的

「共有型」→「納得」させて「理解」させることが目的

「要望型」→「共感」させて「変化」させることが目的

「警鍾型」→「納得」させて「変化」させることが目的

 

例で説明します。

◇表現方法「共有型」なので「納得」させて「理解」させることが目的になります。

最も言いたいこと→

「東大作文を読めば文章の作り方が理解できます」

「納得」させる文章→

「なぜなら、文章の作り方を論理的にわかりやすく解説しているからです。」

「理解」させる文章→

「だから、この本を読めば文章力が身につくといえるのです。」

 

 もう1つ例を作りましょう。「東大作文」で「要望型」であとがきを作ってみます。

◇表現方法「要望型」なので「共感」させて「変化」させることが目的になります。

最も言いたいこと→

「東大作文を読んだら、相手に伝わるブログが書けるようになったよ!」

「共感」させる文章→

「おかげでブログのアクセス数がアップしました!すごくないですか?」

「いいね!をたくさん貰ったら、モチベーションもあがりますよね。」

「変化」させる文書→

「だから、みなさんも文章力をあげるために、東大作文読んだほうがいいよ。」

 

 以上で、あとがき作りの説明を終わります。

 

今回は一番時間がかかりました。なぜなら、余すことなく解説すると今回のテーマ「実用性」から遠のいていくのを感じたからです。今で「東大作文」100ページ分の内容です。あと半分です、、、がんばります。

 

ご意見・ご感想をいただければ嬉しいです。

ご覧いただき、ありがとうございました。

*1:読者の興味を引くだけでなく、文章構成をはっきりさせるためのもの。