読書「東大作文」No.1 伝える力と地頭力がいっきに高まる

今回は2019年4月に出版された「東大作文」から学んだ手法をアウトプットします。今回のブログは実用性を重視したいので、なるべく短くわかりやすく、を意識して作成していきます。

 

皆さんは人に伝わる文章力を持ってますか?私はとても苦手で、仕事でもプライベートでも、伝えたいことが伝わらなかったり、誤解を招くこともあります。先日ご紹介した「アウトプット大全」著者の樺沢紫苑さんは、その本で「文章力を上げるにはたくさん読んで書く、以外の道はなし」と言っています。そこで私は文章力のなさを改善するため読書をして、それをブログにすることにしたのです。

 

しかし、いざブログを始めたものの、苦労の連続です。私がブログを書くときは、まず30点くらいの質で文章を仕上げます。そして読み返しては修正する、これを何度か繰り返して完成させます。この手法は「アウトプット大全」に紹介されていて、「アウトプット大全」著者の樺沢さんもこの手順で執筆されているそうです。

 

でも、うまくいきません。問題点は、とにかく時間がかかること。文章がうまくまとまるときもあれば、逆に文章がつながらなくなり違和感を感じることもあります。文章を書くための技術習得の必要性を痛感しました。

 

今回はインプットの対象に「東大作文」を選びました。その理由は、タイトルも著者のプロフィールもインパクトが強烈だったからです。 この本の著者:西岡壱誠さんは、東大を3度目にして合格。その間に培った相手に伝わる文章の書き方を紹介したのが本書です。

「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

 

 

「東大作文」を読むことで、何が身につくのか?

  1. 「要約力」なにが言いたいかを短い文でまとめる力。
  2. 「論理的思考力」一本筋の通った論理を作り上げる力。
  3. 「客観的思考力」相手の立場に立って物事を考える力。
  4. 「コミュニケーション能力」自分の考えを伝え、相手の考えを読み取り、円滑に会話をするための力。
  5. 「批判的能力」自分の文章を批判的に見て、他人からの批判も想定する力。

 

では本題に進みたいと思います。

最初の作業は「あとがきを作る」です。なぜなら、最初に言いたいことを決めておかないと、文章を書き進める過程で内容がぶれてしまい「何を伝えたいのかがわからなくなる」からです。

 

「あとがき作り」の作業手順です。ここではシンプルにまとめます。

後ほど例を交えながら説明します。

 

  1. 「言いたいことを書き出す」あなたが言いたいことを、なるべくたくさん列記します。
  2. 「表現方法を決める」あなたが言いたいことを、このあと説明する4つの表現方法の中から1つに的を絞ります。
  3. 「短文に要約する」手順1で列記した言いたいことを、手順2で決めた表現方法でなるべく短く要約します。
  4. 「最も伝えたいものを1つ選ぶ」手順3で要約した短文のなかから、最も言いたい・書きたい内容を1つ選びます。
  5. 「あとがきを完成させる」下記の法則にしたがって文章を作ります。

 

では例を交えながら説明します。

【手順1】まず「主張作り」です。言いたい内容を自由に、たくさん書き出してください。例では「東大作文の内容がとてもためになったので、みんなに伝えたい」にします。

 

【手順2】次に表現方法を決めます。下に4つの表現方法からどう表現したいか決定します。

 

「東大作文読んだら、わかりやすいブログが書けるようになったよ!」というように

自分の感じたことを伝えたいなら「感情型」

 

「東大作文を要約して、わかりやすくまとめました。」というように

◇出来事や状況を客観的に伝えたいなら「共有型」

 

「東大作文を読んだら相手に伝わるブログが書けるようになったから、みんなも買って読んでほしい。」というように

◇「こうしてほしい」を主観的に伝えたいなら「要望型」

 

「東大作文には、社会人に足りない文章作成のノウハウが載っている。特に若者は読むべきではないか。」というように

◇「こうではないか?」と客観的に訴えたいなら「警鍾型」

 

【手順3】手順1で列記した「主張」を、先程決めた表現方法でなるべく「短文に要約」します。例では「共有」を選択して進めていきます。「文章はあとがきが重要」「あとがきを先につくれば文章は書きやすくなる」「論理の貫通で読みやすい文章になる」など、伝えたい「主張」を短文でたくさん書き出します。ここで書き出した一つ一つは小見出し*1として使用できます。

 

【手順4】手順3で書き出したもののなかから、最も伝えたいテーマを1つに決めます。「東大作文を読めば文章の作り方が理解できます」にします。残ったものは作文の材料として使います。

 

【手順5】あとがき作りに入ります。ここまでは自分が相手に伝えたいことを書きました。以降は相手にどうなって欲しいかを考えながら文章を作ります。ここには法則があります。

 

「感情型」→「共感」させて「理解」させることが目的

「共有型」→「納得」させて「理解」させることが目的

「要望型」→「共感」させて「変化」させることが目的

「警鍾型」→「納得」させて「変化」させることが目的

 

例で説明します。

◇表現方法「共有型」なので「納得」させて「理解」させることが目的になります。

最も言いたいこと→

「東大作文を読めば文章の作り方が理解できます」

「納得」させる文章→

「なぜなら、文章の作り方を論理的にわかりやすく解説しているからです。」

「理解」させる文章→

「だから、この本を読めば文章力が身につくといえるのです。」

 

 もう1つ例を作りましょう。「東大作文」で「要望型」であとがきを作ってみます。

◇表現方法「要望型」なので「共感」させて「変化」させることが目的になります。

最も言いたいこと→

「東大作文を読んだら、相手に伝わるブログが書けるようになったよ!」

「共感」させる文章→

「おかげでブログのアクセス数がアップしました!すごくないですか?」

「いいね!をたくさん貰ったら、モチベーションもあがりますよね。」

「変化」させる文書→

「だから、みなさんも文章力をあげるために、東大作文読んだほうがいいよ。」

 

 以上で、あとがき作りの説明を終わります。

 

今回は一番時間がかかりました。なぜなら、余すことなく解説すると今回のテーマ「実用性」から遠のいていくのを感じたからです。今で「東大作文」100ページ分の内容です。あと半分です、、、がんばります。

 

ご意見・ご感想をいただければ嬉しいです。

ご覧いただき、ありがとうございました。

*1:読者の興味を引くだけでなく、文章構成をはっきりさせるためのもの。