読書「アウトプット大全」

みなさんは、記憶力がいいほうですか?私はかなり悪いと自覚していて、どうすれば記憶力を鍛えられるのかと真剣に悩んでいた、ある日のことです。読書家の父が「アウトプットが重要だ」と教えてくれたものの「え?アウトプットって何がそんなに重要なんだろう?」でもその時は聞けませんでした。なぜなら父は、自分で調べる努力もせず質問することをよしとしないからです。「まずはググれ。」「調べてそれでもどうしてもわからないことは聞いてきなさい」こう言われることが分かっていましたから。

後日妻と書店へ行くと、入口付近に大量に並んでいる本書を見て、これだ!とすぐに購入しました。しかも、面(表紙のデザイン)がどストライクでした!デザインって大事ですね。

 

この本はこんな方へオススメします

  • 記憶力が悪いと思っている方
  • 記憶の仕組みを論理的に知りたい方
  • 時間が足りないと感じている方
  • 自分の意見をうまく伝えたい方
  • 仕事や勉強の成果をもっと出したい方
  • 苦手な分野を把握して強化したい方

 

 

「できる人ほど、アウトプットを重視している」

「人生を変えるのが、アウトプットだけ」

 

力強い言葉で始まる本書の著者は、精神科医の樺沢紫苑さん。作家として28冊の本を出版、毎月20冊以上の読書を続けているそうです。ある時、自身が「いくらインプットしてもちっとも成長していない」ということに気づき、その後は意識的にアウトプットを強化したそうです。そのアウトプットの一部紹介しています。

 

メルマガ、毎日発行 13年

facebook、毎日更新 8年

youtube、毎日更新 5年

毎日3時間以上の執筆 11年

年2~3冊の出版 10年連続

新作セミナー 毎月2回以上開催 9年連続

 

数万時間を超えるアウトプット経験をもとに確立した、圧倒的に結果が出せる「アウトプット術」その全てをお伝えするというものです。

 

この本を紹介することにより、私自身「アウトプット」の重要性を理解し、生涯活用していきたいと思います。では、「アウトプット」がなぜ重要なのか、一緒に理解を深めていきましょう。

 

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

 

 

【目次】

 

・アウトプットの定義

そもそも「インプット」と「アウトプット」とはなんなんでしょうか?インプットとは脳の中に情報を「入力」すること。アウトプットとは脳の情報を脳内で処理し外界へ「出力」することです。具体的にはこうです。

インプット→読む、聞く

アウトプット→話す、書く、行動する

 

・自己成長とアウトプットの関係

成長曲線はアウトプットの量で決まるといいます。どういうことでしょう?「月3の読書」と「月10冊の読書」どちらが成長すると思いますか?本をたくさん読むほうと誰しも考えます。しかし「3冊読んで3冊アウトプットする人」と「月10冊読んで1冊もアウトプットしない人」はどうでしょう?著者は間違いなく「3冊読んで3冊アウトプットする人」。なぜならいくらインプットしてもアウトプットしない限り、記憶として定着しないからだと断言しています。

 

ある実験をされたそうです。ある有名な本を読んだことのある30人に「その本はどんな内容でしたか」と質問したところ説明できたのはたった3人。9割の人は本を読んだり抗議を受けたりしても「わかったつもり」になっているだけで、実際は知識として定着していませんでした。つまり、インプットはただの「自己満足」とし、「自己成長」はアウトプットの量に比例すると説明しています。

 

先ほど「読む」「聞く」がインプット、「話す」「書く」「行動する」がアウトプットと説明がありましたが、その違いはなんでしょうか?アウトプットは「運動」であるということです。「書く]「話す」といった運動神経を使った記憶は「運動性記憶」と呼ばれ、運動性記憶の特徴は、一度覚えるとその後はほとんど忘れない。3年ぶりに自転車にのったら乗り方をわすれていたということはないはずです、と言われるとなるほど腑に落ちますね。脳科学的に理解を深めたい方はこちらをご覧ください。

筋肉や腱を動かすと、その運動は小脳を経て、海馬を経由し、大脳連合野に蓄積されます。小脳を経由するので、ので、経路が複雑になり、多くの精神細胞が働くことで記憶に残りやすくなる。だから、一度覚えたら忘れにくいという特徴があるのです。

 【ここでの学び:インプットしたものはすぐアウトプットする習慣をつける】

 

・アウトプットの基本法

2週間に3回使った情報は、長期記憶される

人間の脳は、「重要な情報」を長期記憶として残し「重要でない情報」は忘れるように作られているそうです。インプットしてもその情報を何度も使わないと、すぐに忘れてしまいます。脳に入力された情報は「海馬」というところに仮保存され、その期間は2~4週間。その仮保存期間中に、その情報が何度も使われると、脳はその情報を「重要な情報」と判断し、「側頭葉」の長期記憶に移動するそうです。

だいたいの目安としては、情報の入力から2週間で3回以上アウトプットするとよいといわれているそうです。

 

出力と入力のサイクル【成長の螺旋階段】

これはどういうことでしょうか?インプットしたらアウトプットする。アウトプットをしたら、またインプットする。どんどん繰り返すことによって螺旋階段を上るように徐々に成長するというものです。

 

インプットとアウトプットの黄金比は3:7

大学生やセミナー参加者の「インプット」「アウトプット」にかける時間を調べたそうです。結果、7:3で「インプット」中心の勉強をしていることが分かったそうです。一方、コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士の実験と結果はこうです。

〝小3から中2までの100人以上の子供たちに「紳士録」(人名図鑑)に書かれた人物プロフィールを覚えて暗記するうように指示しました。子供たちに与えられた時間は9分間、そのうち覚える時間と練習する時間の割合はグループごとに異なる時間が指示されました。〟

最も高い結果をだしたのは、約40%を「覚える時間」に費やしたグループでした。年長の生徒になると「覚える時間」が少なくて済むようになり「覚える時間」に約30%の時間を費やしたグループが高得点をとったそうです。すなわち、インプット3に対し、アウトプット7の時間の使い方が、最も記憶に残るという実験結果が出たわけです。

 

アウトプットの結果を見直し、次にいかす

インプットとアウトプットとともに重要なことが「フィードバック」。アウトプットして得られた結果を評価し、その結果を考慮して次のインプットに修正を加えるという作業だそうです。「フィードバック」を具体的にいえば、見直し、反省、改善、方向修正、微調整、原因究明などを挙げています。

ここでのポイントは、失敗した場合の原因と対策だけではなく、成功した場合の「うまくいった理由」を考え、さらにうまくいくように工夫する。ということです。

 

【ここでの学び:アウトプットはインプットの2の倍時間をかける】

【ここでの学び:うまくいったときも、失敗したときもその【理由】を考える】

 

・効果的なフィードバック4つの方法

フィードバックの習慣がない人、何を反省して何を次の行動につなげていくか、方向性がまったくわからないという読者へ、効果的なフィードバックの4つの方法を紹介しています。

 

⑴短期克服と長所伸展

言葉からも連想できるように、要は長所を伸ばし短所を克服する、成長にはこの2つがあります。著者はまず長所を伸ばすことを優先させ、自信をつける。勉強の「楽しさ」を感じることが重要だといっています。「短所克服」には精神力と時間を要しますが、より大きな成果をもたらすと解説しています。

 

⑵広げると深める

学びを進めていく場合その方向性は「広げる」「深める」の2つの方向性しかありません。そのなかで最初はある程度「広げる」勉強をおすすめています。

 

⑶「なぜ?」を解決する

インプットしてアウトプットすると必ず「疑問」が生まれます。そうした「なぜ」は放置してはいけません。「なぜ」を突き詰めるとその先に「気付き」が見えてくる。それを解決し乗り越えることが成長です。疑問が生じたらまずはネットで検索してみる。あるいは別の本でさらに深めてみる。疑問を自分で解決できる人は、成長のスピードが速く、疑問を自分で解決できない人は、いつまでも「今のステージ」から脱出できません。「なぜ」は放置しないで、今すぐ解決するクセ付けを推奨しています。

 

⑷人に教えてもらう

 最も効果的なフィードバック法は「人」からアドバイスをもらうこと。先生、教師、上司、専門家、コーチ、監督、コンサルタント、メンターなど、自分よりも知識や経験の多い人からアウトプットに対して適切なアドバイスがもらえると弱点、欠点の修正にもつながり、飛躍的に成長するきっかけとなります。ここでポイントを挙げています。なんでもかんでも質問すればいいというものではないということです。自分なりに

疑問、問題点に対する探究を進めておく。「なぜを解決する」をしっかりやっている人ほど、そこから一歩先のアドバイスをもらえます。簡単なことばかり質問していると、基本的なことを教えてもらうだけで終わってしまうので、成長につながらないというものです。

【ここでの学び:疑問は今すぐ解決するクセ付けをする】

【ここでの学び:なぜ?を人に教えてもらう前に自分で解決する努力が重要

 

・アウトプット6つのメリット

 アウトプットをすることで、得られるメリットは?ここでは「アウトプットを頑張ろう!」という気持ちが湧くような、メリットを簡単にまとめます。

⑴記憶に残る

インプットされただけの情報は忘れてしまう。しかし、アウトプットすることで脳はそれを「重要な情報」と判断するので記憶に残る。

⑵行動が変わる

アウトプットは「話す」「書く」「行動する」。アウトプットとはすべて「運動」であり「行動」です。アウトプット後にフィードバックすることで、行動はよりいい方向へレベルアップする。

⑶現実が変わる

自分の行動が変わると、周囲の人たちにさまざまな影響が表れて、現実が変わる。仕事がより効率的になったり、人間関係が円滑になったり、現実世界がポジティブな方向に動き出す。

⑷自己成長する

インプット、アウトプット、フィードバック、このサイクルをとにかく繰り返すことで、確実に自己成長の階段を上っていける。

⑸楽しい

ここまでくると、アウトプットが楽しくてしょうがないはず。ポジティブなアウトプットをすると人から評価され、褒められ、信頼される。だから、もっとアウトプットしたくなり、モチベーションも上がる。

⑹圧倒的な結果が出る

自己成長が進み、現実がどんどんいい方向に変化していく。職場での評価はあがり、大きな仕事を任せられるようになり、昇給・昇進する。人間関係は円滑になり、職場の仕事がやりやすくなる。恋人はパートナーができ、さまざまなポジティブな結果が連鎖的に起こり、人生は楽しく、豊かなものへと変わる。

 

まとめ

本書の良いところは、まず「アウトプットの重要性」が論理的に理解できます。そして意欲が高まったところで、意気揚々と課題に向かっていけました。具体的なテーマが80も用意されていて、自分の苦手な項目を重点的に強化できます。本書のオススメの使い方は「できていないな~」ってところはドッグイヤーで印をつけ、何度も読み返す。「よし!身についたな」と思ったらドッグイヤーを解除!そうすれば「なにが苦手だったのか」「どれだけ習得できたのか」というように「自己成長」が分かり、私もモチベーションがあがりました!

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本書の使い方は、ドッグイヤーがオススメ!

これからは、アウトプットを習慣化し、自己実現に向けて努力を続けていきます。

 

御覧いただきありがとうございました。

これからも皆さんに役に立つ内容を書いていきます。

 

 

読書「10年後の仕事図鑑」no5

読書「10年後の仕事図鑑」最後の解説になります。
本書は図鑑での仕事解説に留まらず、これからの時代を生き抜くための著者らしいメッセージが詰められています。

 

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

 

チャプター6

「ピュアな情熱に導かれた〝自分の人生〟を生きよ」

 

著者の考えが多数盛り込まれていました。その一部を感想を含め書いていきます。

 

リスクヘッジの副業に意味は無い」というコメントを堀江氏。

副業でなにかできることはないか考えていただけに、興味深い内容でした。

ここでは何を語っているのでしょうか?

 

おそらく、「二足のわらじ」を目指すほとんどの人は「本業」を食いっぱぐれのない「ライスワーク」として位置づけ、「副業」をほんとにやりたい「ライフワーク」と捉えているのだろう。ただ、僕からすれば、なぜ本当にやりたい仕事で人生を満たそうとしないのか、理解ができない。

 

「ライスワーク」とはご飯を食べるための活動、「ライフワーク」とは夢や自分の好きなことを追い求める活動のこと。「家族を養わなきゃいけない」「やりたいことも大事だが世間体も大事」そんな中途半端な思いで打ち込む「副業」とやらのクオリティなんて、まったく信用できない。と言っています。

ここで感じたことは今の「本業」がはたして夢や好きなことを追い求める活動なのか、いや違う。ということでした。

「ご飯を食べるための活動」を「夢や好きなことを追い求める活動」に変えることができれば素晴らしい。もしそうなれば辛いことにも立ち向かっていけるしモチベーションも湧いてくる。明るい想像は膨らむものの、いざ行動に移すには「今動くのが怖い」という逃げの思考が邪魔をしていました。


落合氏が「未来を生き抜く2つのパターン」の考えを紹介しています。

ブルーオーシャン的な考え方

◇プラットフォームに吸収されて、責任と生存戦略をコンピュータに任せる

 

これはどういうことなのでしょうか?

一つ目の「ブルーオーシャン」とは競合性の低い(競合相手がいない、もしくは少ない)未開発の市場のことで、他人と違うことをやるということですね。

2つ目の「 プラットフォームに吸収されて、責任と生存戦略をコンピュータに任せる」こちらはUverという会社を例に挙げて説明していました。

 

具体的にはUverの運転手は「どうやってお客さんを拾うか」と言う戦略と「そのサービスは最終的に誰の責任になるのか、それをどうやって運用していくのか」と言う責任をコンピューターに任せている。

 

他にも多数のメッセージが詰まっている本書ですが割愛させていただき、まとめたいと思います。

 

まとめ

 

本書を通じて著者たちが見ている未来について触れることができました。AIが得意な仕事は機械が請け負い、私たちは人しかできないことはなにかを探さなければならない。人しかできないこととはなにか、AIは既にデータとして存在するものを引っ張ってきたり、より適した回答をデータの統計から抽出することが得意で人間にはとてもかないません。しかし機械は動機を与えないと回答を導き出せないし、自ら考えて新しいものを生み出すことができない。であれば、そこを突いていけばよいのだというコンパスを得ることができました。

 

進む方向は見えてきました。私にはやりたいことがあります。

先日WEB構築のためWordpressの本を購入しました。しかしイメージ通りのサイトが本当に作れるのか、一部外注が必要な気がしますがいくらかかるかなど不安が多いです。しかし、これを機に「高齢化社会において、世の中に役立つ仕事」の実現に向け、更に構想を練り行動していきます!



堀江氏がこう言っています。

商売が成功する基本的な秘訣は1つだけだ。すなわち、成功するまでやり続けると言うこと。失敗したら、二度と同じ失敗をしないように再発防止策を取ればいいだけの事。チャレンジをすると、失敗することもあるだろう。ただ逆を言えばチャレンジしなくて成功もありえない。

 

一つご紹介して終わりたいと思います。

You Tubeに 「堀江氏の近畿大学での感動スピーチ」


【ホリエモン】堀江貴文氏、近畿大学に来る!ホリエモンから卒業生に向けての感動のメッセージ

 本書にも書かれている内容が含まれる、とても素晴らしいスピーチでした。

 

御覧いただきありがとうございました。

これからも皆さんに役に立つ内容を書いていきます。

関西のIT企業~深刻な人材不足

日経新聞に気になる記事を見つけました。

特に関西にお住まいの方でプログラミングに興味がありIT企業に就職したいと考えている方には朗報かもしれません。

 

「りそな総合研究所によると、20年に関西で必要とするIT人材の4.4万人のうち確保できるのは 41%にとどまる」

と掲載されていました。

 

大手企業が集中する東京に優秀な人材がどうしても流出しやすいので、こういう現象が起こっているそうです。人材不足とはよく聞くものの、どの程度足りていないのかボンヤリしてました。りそな総合研究所の推測値ではありますが来年の必要人数が41%しか確保出来ないとなれば働き手に優位性が生じると思います。

 

企業側は働く環境整備はもちろん、採用水準や給与見直しを行い働き手に有利な環境構築に動きだします。平均残業時間、休暇取得実績などオープンにしないと今の時代人が集まりません。その実績が反映されるのは来年ですから(改ざんすれば別ですが)企業側は急ピッチで取り組んでいると考えられます。

 

関西で不足するIT人材の裾野を広げる取り組みが始まる。社会人向けプログラミング教室を運営するインフラトップ(東京) は、今春にも関西に進出。プログラミング未経験者でもシステムエンジニア等として働けるように独自カリキュラムで指導した上、転職先を紹介する。

 

これはインフラトップの企業宣伝でしょうが、今後深刻な人材難を解消する動きが広がる中で先行して動いた人に優位性があると思いますので、関西でIT業界を目指すなら今がチャンスかもしれません。

 

しかし、先日のブログ読書「10年後の仕事図鑑」no2 で記述した“なくなる仕事・変わる仕事”のなかでも取り上げた「エンジニア」について“だれでもできるお仕事です”と表現されていて、あと10年もすればプログラミングができる人材が一気に増えるので(2020年からプログラミング教育が小学校で必修化になるため)給料は下がっていくだろうと推測していました。こうした流れのなかで高収入を稼いでいける人材になるには、AIにはまだ難しい領域「アート的感性やクリエイト能力」などが必要になってくると落合氏は言っています。

 

クリエイト能力といえば。いま読み進めている前田裕二(SHOWROOM社長)の著「メモの魔力」で

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

 

 

“思いついたアイデアも人はすぐ忘れてしまう”と前置きしたうえで、メモを取ることでその時膨らまなかった創造がメモを見返すうちに新たな発想を生むことがあるというふうに記されています。メモを取り頭の中の情報を常に更新しAIに負けないクリエイト能力を身に着けていきたいです。

 

「メモの魔力」については後にアウトプットしていきます。

 

 

以上、新聞の記事を読んで感じたことをつづりました。

読んでいただきありがとうございました。

読書「10年後の仕事図鑑」no4

読書「10年後の仕事図鑑」4回目の解説です。
本書は図鑑での仕事解説に留まらず、これからの時代を生き抜くための著者らしいメッセージが詰められています。


今回はチャプター5
「日本の幸福と社会について」です。

3つのテーマについて考えていきます。

 ◇学校・教育の未来

 ◇高齢化社会の未来

 ◇テクノロジーの未来

  

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

 

◇学校・教育の未来

 

社会が急速に変化する今、学校で教えている事は実際に役にたつのでしょうか

この問題提起は著名な方々が何度も取り上げられています。

 

このテーマのなかで

落合氏「学校は要らない。僕の子供を幼稚園に通わせたくない」

堀江氏「同い年の子供でつるむのは意味がない」と述べています。

一体何が問題なのか探ってみましょう。

 

落合氏は

子供たちは旧世代の教育を受け続けることを義務付けられている一方で、社会システムは瞬く間に変わっている。「本当はそんなこと学ばなくてもいい」といったことを、9年ないし15年間やらされている現状を問題提起しています。彼は筑波大学大阪芸術大学など数校の教授という肩書を持っているなかで「現状の教育システムをかえられていないことに申し訳なさを感じる」と述べていました。

 

私も教育現場のあり方について不安に感じたことがありました、昔「運動会のリレーでみんな手をつないでゴールさせる」という情報ありませんでしたか?デマだとか、実際に東京であった、といろんな情報が飛び交いました。いわゆるモンスターペアレンツを鎮静化させる苦肉の策だったのだと想像しますが、教育者の立場を守らなければ、よい教育ができないような気がしています。反面、教育者もけっこういい加減な方も多いと聞きます。我々はよい先生に当たることを祈るしかないのでしょうか、宝くじやってるんじゃないんですけどね。

 

一方堀江氏は「小学校に通いながらとにかくその時間が無駄に感じて仕方がなかった。同い年の子供だけでつるんでいる時間に意味がない」と思っていたそうです。どんだけ凄い人なんだ!と思いますよね(笑)

 

私が特に気になったことが

「教育の無償化では日本はグローバル社会から遠ざかる」というもの。

教育の無償化、私はよい世の中になったと正直思ってますが皆さんはどう感じますか?子供ができて保険の加入・見直しをするとき、これから必要であろう教育費を加味した価格に設定しますよね。大学無償化となれば保険料も下げられますし、子供をもう一人、いや二人と将来が開けるような感覚さえありました。さらに貧困の連鎖という社会問題も解決できると考えています。しかし異論を唱えている、一体どういうことなのでしょうか?

 

落合氏の危惧は「とりあえず大学へ進学する流れ」が学力の低下を招き、しいてはグローバル社会での競争に遅れをとるという点。よく聞く話「無料セミナーと有料セミナーの受講、どちらが学びの意識が高くなるか」答えは後者ですね。お金を払ってるんだから損しないよう情報を持ち帰ろうとする、そういう心理や成長意欲の欠如を危惧しているのだと私は思います。

 

 


高齢化社会の未来


今後日本は人口減少社会に入り、労働力の減少、年金問題など様々な課題が生じる。しかし機械化、予防医療などが進めば、ほとんどの問題が解決できると述べています。

具体的に解説すると、テクノロジーにより効率化、機械化を図り労働力の不足を補えるようになりますし、医療分野では自動運転の車椅子や視力を自動補正する高性能のメガネの開発などによって、要介護者の数を減らすことができれば若い人と同じような仕事をすることが可能になります。予防医療により事故や老衰以外で人間は死なない、そういう世の中がくるのかもしれませんね。

 


◇テクノロジーの未来


インターネットの発明により「たった20年」で世界が変わったことを考えると、AIやロボットはまだ発展途上の段階ですが、今後目まぐるしいスピードで進化することは想像しやすいと思います。その一例を紹介します。

 

最近よく聞く自動運転技術において、人間の呼吸に合ったタイミングで止まったり、動いたりすることができず、良いやすいと言う欠陥がありました。しかし2017年11月にはUverが「酔わない技術」を開発したそうです。アメリカの「ボストンダイナミック」という会社はロボットを手がける会社ですが、3Dプリンターを使ったロボットの製造に成功したそうです。*1このように、見えないところでは次々と進化しているのです。

 

AIで身近なのが「リコメンド機能」です。過去の購入履歴から欲しがっているであろうアイテムを自動で選出してくれるシステムですが、まだまだ進化の余地があるそうです。

 

どんどん便利な世の中になってきますね。

このスピード社会についていけるよう頑張りましょう(笑)

 

次に紹介するチャプター6はいよいよ最終章です。

「ピュアな情熱に導かれた自分の人生を生きよ」

 

著者の考えをまとめていきたいと思います。

 

読んでいただきありがとうございました。

*1:今までは何千というパーツで作っていたものが、完成に近い形で製造できるそうです。

読書「10年後の仕事図鑑」no3

読書「10年後の仕事図鑑」の続きです

堀江貴文さんと落合陽一さんの著書です。

 

■チャプター2

「なくなる仕事・変わる仕事」

■チャプター3

「生まれる仕事・伸びる仕事」を

前回のブログで紹介しました。

 

タイトルの通り図鑑形式で紹介していますので分かりやすいです。

私も含め、この本を手にする方はこれが知りたいのだと思います。

 

本書は図鑑での仕事解説に留まらず、これからの時代を生き抜くための

著者らしいメッセージが詰められていました。

 

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

 


■チャプター4「お金の未来」

~マネーとしてのお金は廃れ、信用が価値を紡ぐ時代へ~

この章では、歴史から見るお金の本質やテクノロジーの変化により急速に広まる「世界のキャッシュレス事情」などについて紹介しています。

 

普段から現金を1500円程度しか持ち歩かない落合氏には共感します。


ATMを利用するたびにお金をすり減らしていることに疑問を持つ人は少ない。スマートフォンで会計ができる今、現金を持つことは盗まれるリスクしかない。もはや貨幣なんて現在の社会ニーズに合致していないことがよくわかるだろう。

 

国を挙げたキャッシュレス化推進は、日経新聞にもよく掲載されるようになりました。

 

私は既にキャッシュレスで生活していますが、割引きやポイントで現金決済より有利で便利であると実感しています。まだの方は世の中の流れですし、メリットも大きいうえに国のコスト削減だと思って、されてみることをオススメします。


さて、日銀が貨幣を作るのに一体いくらかかるのでしょう

気になったので調べてみました。

 

平成15年度(234.9憶円)

平成20年度(172.3憶円)

平成28年度(147.8憶円)http://財務省資料より

 

徐々に減ってるみたいですね、これすべて税金ですから!

少しでも経費を減らし国民の負担を減らして欲しいです。
ちなみに中国では急速にキャッシュレス社会が進み、露天商でもQRコードでの決済をが広がっているそうです。治安の問題も背景にあると思いますが、日本は大きく遅れていると言わざるを得ませんね。

 

★必読ポイント


「これからの時代、信用を貯めていればいつでもお金を得ることができる」と落合氏。
堀江氏も「結局、必要なのは、お金よりも信用なのだ。」と締めくくっています。

 

◇具体的な「信用」「価値」とはどんなものなのでしょうか

知名度」はわかりやすい信用=価値になる。何か自分が突出してできる「能力」や「スキル」も価値に変換できる。さらに「未来を予測するためのリサーチ=研究」も価値があるし、これらはお金が集まる要素になる。

 

著者は「知名度・能力・スキル」を持ち合わせているので私たちからすると「別世界の人」ですが、本書を読み進めればこれからの時代成功するためには「信用⇔お金」という概念を理解できると思いますし、その先に成功のチャンスがあると感じました。

 

そのほかにも「信用⇔お金」を紐づけるサービスも紹介しています。

 

VALUSNSのフォロワー数に応じて個人を評価し、その信用をもとに株式発行)

〇タイムバンク(その人の時間を売買する)

〇polca(支援を募ることができる)

 

polcaは最も身近なサービスかもしれません。

興味のある方は調べてみてくださいね。

 

御覧いただきありがとうございました。

 

次回はチャプター5

「日本の幸福と社会について」を紹介したいと思います。

読書「10年後の仕事図鑑」no2

読書「10年後の仕事図鑑」の続きです

堀江貴文さんと落合陽一さんの著書です。

転職を考えていて、その参考にさせていただこうと購入しました

 

全部読み終えました

前回の続きと読み終えて感じたことを綴ります

 

チャプター2

「なくなる仕事・変わる仕事」

チャプター3

「生まれる仕事・伸びる仕事」

 

この本を購入するきっかけになったテーマです

「なくなる仕事・変わる仕事」で挙げられている例はこんなのがあります。

秘書・管理職・営業職・現場監督・弁護士・介護士・会計士・税理士・社労士・警備員・研究者・テレビ・事務職・倉庫業務・公務員・業務窓口・医師・クリエイター・アート・銀行員・運送業・翻訳・ドライバー・農業・顧客対応・書店・飲食店・物流・教師・・・etc

 

例えばエンジニア

今はお給料の良い仕事ですが、近い将来

エクセル程度のだれでもできる仕事になる可能性が高いそうです。

確かに、2020年から小学校でもプログラミングの勉強が始まります。

そう考えたらプログラミングネイティブの時代が近いことは納得ですね。

 

コンビニの店員ってのもありました。皆さんご存知でしょうか「Amazon Go」という無人コンビニが既に海外でスタートしています。センサーで購入した商品を把握、店を出る時に自動で精算されるシステムです。大阪のとあるセブンイレブンでは、人手が足りず24時間営業をやめて親会社と揉め物議を呼んでいます。日本のコンビニも10年後には無人化しててもおかしくないですね。

 

また「生まれる仕事・伸びる仕事」で

紹介されている職業はこちらです。

個人経営のお店・職人・ドローン・ショービジネス・テレプレゼンスロボット・予防医療・宇宙開発・感情のシェア・観光業・AIを操る・音声認識技術・・・etc

 

このチャプターを読んで感じたことは

 

AIが得意なことはなにか?

AIにできないことはなにか?

を考察するための一例であって

今後もAIはものすごい速度で進化していくのだから

常に新鮮な情報を入手し柔軟に対応しなければならない

 

 次回はチャプター4以降で感じたことをまとめたいと思います。

 

御覧いただきありがとうございました

田舎へ帰ろう〜愛媛県八幡浜市

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みきゃん


2歳の息子をじいじばあばに会わせるため

 

愛媛県八幡浜市久々の帰省

 

山は結構な急斜面

見渡す限り段々畑が広がります

 

ミカン農家の軒先には無人のミカン販売所

1袋100円とかめっちゃ安い

お金を入れる箱が置かれています

 

海はリアス式海岸で波は穏やかです

漁港は「みなっと」って観光地になってました

新鮮な魚を一般人でも購入できます

 

学生時代は、当たり前に存在していたこの光景を

景色として楽しんだ記憶がなかった

 

久々の田舎ではまるで旅行に来たかのように

写真を撮っていました(笑)

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帰省の楽しみは食事ですよね

懐かしい実家の味

じいじが料理の腕をふるってくれました

 

イカ、カンパチ、アジ、モンダイのフルコース

 

アジやカンパチは刺身や漬け、三杯酢

モンダイのキモ醤油でモンダイ鍋

モンダイの卵を焼いたもの

カンパチのアラと大根の煮付け

カマの塩焼き(息子気にいる)

カブトの煮付け

アジの骨せんべい

 

とにかく余さない!

素材を全て使い切ります、芸術的です

美味かった、ご馳走さまでした

 

どうしても食べたかったもの

高校時代に大好きだったラーメン屋

「どさんこラーメン」の

味噌ラーメンをSUSURU〜!

「んめえ〜〜〜!」

「わー写真撮り忘れた〜〜パシャ!」

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帰りは香川でうどん

高速を降り、山下うどんへIN

人気の肉うどんと生醤油をいただきました

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息子よ、車の長旅よく頑張ったな

(走行距離990km)

みんな喜んでくれて良かったな

 

初心に帰って頑張ろう

英気を養うことができた帰省でした