読書「10年後の仕事図鑑」no4

読書「10年後の仕事図鑑」4回目の解説です。
本書は図鑑での仕事解説に留まらず、これからの時代を生き抜くための著者らしいメッセージが詰められています。


今回はチャプター5
「日本の幸福と社会について」です。

3つのテーマについて考えていきます。

 ◇学校・教育の未来

 ◇高齢化社会の未来

 ◇テクノロジーの未来

  

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

 

◇学校・教育の未来

 

社会が急速に変化する今、学校で教えている事は実際に役にたつのでしょうか

この問題提起は著名な方々が何度も取り上げられています。

 

このテーマのなかで

落合氏「学校は要らない。僕の子供を幼稚園に通わせたくない」

堀江氏「同い年の子供でつるむのは意味がない」と述べています。

一体何が問題なのか探ってみましょう。

 

落合氏は

子供たちは旧世代の教育を受け続けることを義務付けられている一方で、社会システムは瞬く間に変わっている。「本当はそんなこと学ばなくてもいい」といったことを、9年ないし15年間やらされている現状を問題提起しています。彼は筑波大学大阪芸術大学など数校の教授という肩書を持っているなかで「現状の教育システムをかえられていないことに申し訳なさを感じる」と述べていました。

 

私も教育現場のあり方について不安に感じたことがありました、昔「運動会のリレーでみんな手をつないでゴールさせる」という情報ありませんでしたか?デマだとか、実際に東京であった、といろんな情報が飛び交いました。いわゆるモンスターペアレンツを鎮静化させる苦肉の策だったのだと想像しますが、教育者の立場を守らなければ、よい教育ができないような気がしています。反面、教育者もけっこういい加減な方も多いと聞きます。我々はよい先生に当たることを祈るしかないのでしょうか、宝くじやってるんじゃないんですけどね。

 

一方堀江氏は「小学校に通いながらとにかくその時間が無駄に感じて仕方がなかった。同い年の子供だけでつるんでいる時間に意味がない」と思っていたそうです。どんだけ凄い人なんだ!と思いますよね(笑)

 

私が特に気になったことが

「教育の無償化では日本はグローバル社会から遠ざかる」というもの。

教育の無償化、私はよい世の中になったと正直思ってますが皆さんはどう感じますか?子供ができて保険の加入・見直しをするとき、これから必要であろう教育費を加味した価格に設定しますよね。大学無償化となれば保険料も下げられますし、子供をもう一人、いや二人と将来が開けるような感覚さえありました。さらに貧困の連鎖という社会問題も解決できると考えています。しかし異論を唱えている、一体どういうことなのでしょうか?

 

落合氏の危惧は「とりあえず大学へ進学する流れ」が学力の低下を招き、しいてはグローバル社会での競争に遅れをとるという点。よく聞く話「無料セミナーと有料セミナーの受講、どちらが学びの意識が高くなるか」答えは後者ですね。お金を払ってるんだから損しないよう情報を持ち帰ろうとする、そういう心理や成長意欲の欠如を危惧しているのだと私は思います。

 

 


高齢化社会の未来


今後日本は人口減少社会に入り、労働力の減少、年金問題など様々な課題が生じる。しかし機械化、予防医療などが進めば、ほとんどの問題が解決できると述べています。

具体的に解説すると、テクノロジーにより効率化、機械化を図り労働力の不足を補えるようになりますし、医療分野では自動運転の車椅子や視力を自動補正する高性能のメガネの開発などによって、要介護者の数を減らすことができれば若い人と同じような仕事をすることが可能になります。予防医療により事故や老衰以外で人間は死なない、そういう世の中がくるのかもしれませんね。

 


◇テクノロジーの未来


インターネットの発明により「たった20年」で世界が変わったことを考えると、AIやロボットはまだ発展途上の段階ですが、今後目まぐるしいスピードで進化することは想像しやすいと思います。その一例を紹介します。

 

最近よく聞く自動運転技術において、人間の呼吸に合ったタイミングで止まったり、動いたりすることができず、良いやすいと言う欠陥がありました。しかし2017年11月にはUverが「酔わない技術」を開発したそうです。アメリカの「ボストンダイナミック」という会社はロボットを手がける会社ですが、3Dプリンターを使ったロボットの製造に成功したそうです。*1このように、見えないところでは次々と進化しているのです。

 

AIで身近なのが「リコメンド機能」です。過去の購入履歴から欲しがっているであろうアイテムを自動で選出してくれるシステムですが、まだまだ進化の余地があるそうです。

 

どんどん便利な世の中になってきますね。

このスピード社会についていけるよう頑張りましょう(笑)

 

次に紹介するチャプター6はいよいよ最終章です。

「ピュアな情熱に導かれた自分の人生を生きよ」

 

著者の考えをまとめていきたいと思います。

 

読んでいただきありがとうございました。

*1:今までは何千というパーツで作っていたものが、完成に近い形で製造できるそうです。